星を見たがる女子と石焼ビビンパに、僕は火傷した。
熱々と冷たい石焼ビビンパ。なぜこうも「温度」が違ったのか
星好きな女の子ってやつは…
「ねえねえ!星がめっちゃ綺麗だよ!!
一緒に見たかったー❤」
彼女からきたメールは、火傷した指の痛みも忘れるくらい僕の気持ちを高揚させた。夜空を見上げた僕は、10分前に別れた彼女にまんまと会いたくなっていた。効果は抜群だ。
男は総じて一緒に星を見たがる女性に弱い生き物なのである。
次の日、僕は彼女に告白した。
二度目の石焼ビビンパは、それから2週間後の事だった。
バイト終わりに先輩と飯を食いに行こうという話になり、近くのファミレスに行った。ファミレスでは韓国料理フェアをやっていて、僕は石焼ビビンパを注文して、先輩はチーズハンバーグセットを注文した。
「石焼ビビンパ旨いんですよねー」と一度しか食べた事のない料理を、さも好物であるかのように語った。料理を待っていると彼女から電話がかかってきた。入り口脇のベンチに移動して電話に出た。